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ニキビの原因菌はアクネ菌という皮膚に存在する常在菌です。
常在菌なので通常なら悪さはしませんが、皮脂の量が多くなるとアクネ菌が増えすぎてしまいニキビを引き起こします。
ではニキビができる過程を段階ごとに説明していきます。
ニキビの種類
白ニキビ
ニキビの初期段階です。毛穴に皮脂がつまり、白っぽく盛り上がった状態です。表面は閉じています。
黒ニキビ
白ニキビが少し進行したものです。毛穴が開き、皮脂が酸化して黒くなった状態です。
赤ニキビ
黒ニキビがさらに進行したものです。
毛穴に詰まった皮脂によりアクネ菌が増殖して炎症を引き起こし、赤みが出た状態です。
黄ニキビ
赤ニキビがさらに悪化したものです。黄色い膿が出ている状態です。黄ニキビまで進行してしまうと真皮層にまで影響が広がり、炎症がおさまった後もニキビ痕やクレーターになりやすいです。
皮脂が増える原因と対策
ニキビは皮脂が過剰になることで毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖して起こる肌トラブルです。
ではそもそも皮脂が増える原因はどういったものがあるでしょうか?
ホルモンバランスの乱れ
皮脂はホルモンバランスと深く関係しています。
皮脂量を多くするホルモンには成長ホルモン、男性ホルモン、黄体ホルモンなどがあります。
成長ホルモンは成長期に多く分泌されるため、思春期ニキビの原因となります。
男性ホルモンは男性よりは少ないですが正常な女性の体にも分泌されています。
しかし過度のストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れによって過剰に分泌されるとニキビの原因となります。
黄体ホルモンはプロゲステロンとも呼ばれており、女性が妊娠するために大切なホルモンです。
排卵直後から生理前にかけて分泌が多くなります。
そのため生理前にニキビができるという人も多いです。
食生活
皮脂量は食生活にも影響されています。
糖質、脂質の多い食べ物やカフェイン、香辛料などの刺激物は皮脂を分泌させやすくなるため、摂りすぎないようにしましょう。
しかし特に糖質や脂質は全く食べないのも体や肌にとってよくありません。
適量を心がけ、オリーブオイルやえごま油など質の良いものを選ぶようにしましょう。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアも皮脂を多くする原因になります。
例えば脂性肌の人が油分を避け、乳液やクリームを全く使わないのも良くありません。
保湿が足りていなければ皮膚はうるおいを保つために自ら皮脂を分泌させようとするからです。
脂性肌のひとであっても保湿はしっかりと行いましょう。
また、メイク汚れは毎日落とし、たっぷりの泡で洗顔をして清潔に保つようにしましょう。
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ニキビはホルモンバランスなど年齢や月経周期によってある程度は仕方がない場合もあります。
しかしそのような時でもスキンケアや食生活に気を付ければ早く炎症を抑えたり、悪化を防いだりすることは可能です。
進行すればするほど痕にも残りやすくなるので、早めにケアをするようにしましょう。